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観葉植物の管理
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観葉植物の管理のコツ



置き場所

観葉植物は比較的丈夫なものが多いですが、それぞれに異なった性質を持っています。
寒さに強い観葉植物もあれば弱いものもあり、光線に強い観葉初期物もあれば弱いものもあります。

日当たり向き
(日当たりに置く)
半日陰向き
(夏は日陰に置く)
クロトン ゴムの木 サンセベリア シペラス
パキラ フェニックス トラディスカンティア
へデラ アカリファ パイナップル
シェフレラ アロエ・・・ 
アジアンタム アスパラガス アレカヤシ
ケンチャヤシ コルディリーネ モンステラ
プテリス ドラセナ スパティフィラム
ステレオスペルム ペペロミア・・・

急激な環境変化を嫌います。

室内で管理された観葉植物は強い光など急に直射日光に当てると葉やけを起こしてしまいます。
又、それとは逆に光線不足の環境では光合成を行えなくなり葉が黄色に変色したり、
葉を落としたり、茎間が間延び株が弱まってしまいます。

植物が生育するには、最低800ルクスの光量が必要とされています。
800ルクスとは、晴天の日の窓際の明るさにほぼ等しい環境となります。
明るさ不足の場合は蛍光灯などで補うか時間をかけて徐々に環境に慣らしていかなければなりません。
1ヶ月間程かけて環境に順応させることにより、落葉する葉の量などを抑えることは可能です。

その他、光が一方向からしか入らなかったり、壁際に設置している場合には、月に一度くらいずつ
鉢の角度を変えてあげると変形を防ぐことが出来ます。

夏越しは直射日光に要注意!

夏の窓際は、日が強すぎてしまいがちです。
レースのカーテン、ウインドウフィルム、すだれ等により光量を調節し、
窓を少し開けて風を取り込むといいかと思います。
注意したいのは、風が必要といってもエアコンの風は直接に葉に当たらない工夫をしないと
観葉植物にとって最悪の環境になってしまいます。
アジアンタムなどはあっという間に葉がちりちりになって乾燥してしまいますので、
そうなったら株元からきり戻してゆっくり回復を待つしかありません。

冬は最低生育温度に気をつける!

冬越えで気をつけたいのは、水遣りを控えてやることです。
寒くなると植物は休眠状態になるので水をかけられると眠れない状態になってしまいます。
少しでも日光に当ててあげようと窓際に置いても夜の窓際は一番冷え込む場所となってしまいます。
一般的には、最低生育温度10度と思って朝の寒さに耐えられる環境を作ってあげれば大丈夫です。
日中は日当たりの良い窓際など。
夜はダンボールをかぶせる。
部屋の中央に移動させる。
テーブルや吊だななどの高い場所に移動する。
新聞紙やビニール袋をかぶせるなど。
又、エアコンなどの温風が直接当たらないようにすることも重要です。

寒さに強い アジアンタム アスパラガス アナナス 
オリズルラン スパティフィラム テーブルヤシ
ドラセナ ピレア フィロデンドロン セローム
フェニックス ブライダルベール ペペロミア・・・
やや寒さに強い アレカヤシ ケンチャヤシ エレンダニカ
ポトス シンゴニューム・・・
寒さに弱い アローカヤシ アンスリウム クロトン
コーヒーノキ サンセべりア ディフェンバキア・・・


水遣り

鉢土にやる水遣りと葉水があります。

季節や栽培環境により鉢の乾き具合が異なるので、水遣りの回数も違ってきます。


水のやりすぎは植物を枯らしてしまいます。

一般のご家庭などで観葉植物を枯らしてしまう原因の85パーセント以上は
水のやりすぎによる根腐れによるものです。

鉢土が乾いてから水を与える。
指先で鉢土を確認し判断し鉢底から水が流れ出るまでたっぷりとあげる。

季節による水遣りの回数。
冬(12〜3月)を1とした場合の水遣り量。、
春(4・5月) 夏(6〜9月) 秋(10・11月) 冬(12〜3月)
3倍 5倍 3倍 1

栽培環境による水遣りの回数
湿度や日当たりの強さで乾燥状況の具合が異なるため注意が必要になります。
同じ植物でも、置き場所や植え込まれた鉢の材質により乾き方が違ってきます。

葉水の効果

濡らした布で葉の埃を取る。
スプレーを使用して葉裏まで水をかける。
浴室や屋外に持って行き、弱い水力のシャワーで葉から茎や幹まで葉水を行う。
葉肉の薄い種類、シダ類など乾燥に弱いものには、葉水が欠かせません。
ハダニや埃を洗い流すためのシャワー効果としての葉水。
夏の暑さ対策としての葉水。


肥料

植物に多く必要な要素には、窒素・リン酸・カリがあり、肥料の3大要素といわれます。

肥料やりのコツ

肥料は、生育期(5〜9月)に株の状態を見て施すと効果的。
休眠期の冬は肥料の必要はありませんが、空調などにより気温や湿度が整い生育に適した
環境の場合には、冬でも肥料を施した方が良いです。

肥料のあげ方には、植え込むときに土の中に埋めておく元肥と
植え付け後に生育に合せて与える追肥があります。
追肥には、用土の上に置いておくタイプの置き肥(ゆっくりと溶ける)
と液体肥料の2種類があります。(即効性)
又、室内に置くことの多い観葉植物の場合には化成肥料のようなにおいの無いものが適します。

その他、観葉植物専用の液体肥料なども適しています。

土に差し込んで使用するアンプルタイプの活力剤は、
肥料とは成分が違って微量元素を含んでいる場合が多く、肥料の補助として使用することをお奨めします。
植物は、3要素の他にも微量元素を必要としていますので表示を見ながら使い方を試みてください。

肥料不足のサインが出るのは葉の部分です。
葉の先が黄色く変色し枯れてくる。
下葉が枯れ込んでくる。などの症状が出てきた場合には、肥料を与え様子を見てみましょう。


植えかえ

鉢の状態を見て早めに植え替えを行う。
鉢に植えて2〜3年もすれば鉢の中は根でいっぱいになり、水遣りをしても鉢中に水が通らないため、
養分や水分を吸収できなくなります。
植え替えにより古い根を切り詰め、新しい根の発育を促し、古くなった土を新しい土ににかえて
通気・排水を良くすることで元気良く生育させることが出来ます。

植え替えが必要な状態

●水をやっても鉢中に直ぐに入っていかない。
●鉢土の上にいつまでも水が溜まった状態のもの。
●葉のつやが無くなり、葉が黄色に変色、新芽が伸びてこない。
●葉先が枯れ込む、下葉が落葉し始める。
●鉢土が盛り上がっている。
●鉢底や鉢土の上から根が伸びだしてきた。

植え替え時期は気温が20度以上保てる5〜8月が適期です。

低温時に誤って鉢を割ったりして植え替えが必要となった場合には、根を切り詰めずに
鉢土をそのままにして一回り大きな鉢に移して隙間を新しい土で埋めれば問題有りません。

又、室内などの管理で温度が22度以上、湿度が80パーセント以上の期間が2ヶ月間続けば
季節に関係なく植え替えは可能です。

用土は生活に合わせる

排水性が良く、肥力な土が基本です。
ピートモスを基本にパーライト、バーミキュライト、赤玉土、軽石などを使用します。

水遣りが好きな人は、排水性の良いパーライトなどを多めに。
水遣りの時間があまり無い人は、保水性が良いバーミキュライトなどを多めに入れる。

植え替えは日陰で、植え替え後は半日陰

直射日光が当たる場所で植え替えを行うと根が乾燥したりして傷めてしまうので
日陰で行うようにしましょう。

濡らした新聞紙を敷きその上で植え替え作業を行うことで
時間のかかる大鉢の乾燥を防ぐことが出来ます。

植え替えをする鉢は乾燥気味にしておくと抜きやすくなります。

大鉢は置き場所の問題もあるので同じ大きさの鉢に植え替えることをお奨めします。
●古い土を1/2〜1/3取り除く。
●古い根を1/3切り取る。
●太い根は出来るだけ残す。

鉢全体が重い場合は、鉢底に1/5程発砲スチロール片を用いるようにすると良いでしょう。

植え替えが終わったら、鉢底から水が流れ出るまでたっぷりと水をやり、
用土を落ち着かせる。

風の当たらない半日陰に置く。

根が切り詰められ傷んでいるので、給水能力が落ちています。

水遣りは控えめに。

肥料も必要ありません。

植え替え後、1ヶ月後ぐらいから、芽が動き始めますので
通常の水遣りと肥料を与えはじめるといいでしょう。


弱った株のリフレッシュ

株の元気がなくなってきた、株の姿が乱れてきた。

ゆっくりと症状があらわれる 直ぐに症状があらわれる
@光線不足 E植え替え直後に直射日光に当てた
A直射日光に当ててしまった F植え替え直後に液肥を与えた
B乾燥した環境に置いていた G病気・害虫におかされた
C窒素分に多い肥料を与えすぎた H適切な温度管理が出来なかった
D茎や葉が伸びすぎた I肥料の与えすぎ

@ABEH
鉢を置いた環境が悪い場合は、その植物が好む環境に徐々に置き換えていく必要があります。

CFI
肥料やけを起こした時は、出来るだけ早く水遣りをして肥料を洗い流すようにする。

D
切り詰め、間引き、株分けを行うか、大き目の鉢に植え替える。

G
日常管理に気を付け、予防・駆除を行う。
薬剤をを使用する。


観葉植物の効果
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